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イギリス人なのに古き良き日本人の美徳を兼ね備えたおばあちゃん、きっと観る人すべてが自分のおばあちゃんを重ね合わせてしまいます。
エンディングテーマは手嶌葵の「虹」、美しい歌声と優しいメロディはこの作品にぴったりの名曲です。
中学生になったばかりのまい(高橋真悠)は登校拒否になり、大好きなおばあちゃん(サチ・パーカー)の住む田舎で過ごすことになる。
日本に長年住むイギリス人のおばあちゃんは、西の魔女と呼ばれていた。まいはおばあちゃんから魔女の手ほどきを受け、何でも自分で決めるということを教わる。
ラベンダーの花の上で干したシーツ、森で採った木苺で作る手作りジャム、庭で取れたレタスを使ったサンドイッチとハーブティー。
オーガニックな食事や身の回りの品とボタニカルで洗練されたガーデニングは正にイギリス式の美しさ。
それでいて、おばあちゃんを演じるサチ・パーカーは日本人よりも日本人らしい立ち振る舞い。
西の魔女が死んだの一番の見どころは、おばあちゃんの美しく優しい人柄と、生活の節々に活かされるボタニカルな生活です。
都会の喧騒の中、狭い部屋でガーデニングも出来ない人や、休みの日に海や山に自然を感じに行く暇が持てない人にはもってこい。静かで優しい風の吹くいい香りのする自然の中でくつろいでいるような気持にさせてくれる、そんな映画です。
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おばあちゃんとの生活で成長した主人公まいのその後が描かれた小説「渡りの一日」
映像化こそされていませんが、魔女修行を終えた、まいが大人になりその修行の成果を日々の暮らしの中で実践していくお話。
映画と同様に、優しく穏やかな時間が流れるストーリーです。