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その重たすぎる内容からバンコク国際映画祭での上映が中止され、ノンフィクション作品と発表されたにもかかわらず途中からフィクションであると報じられた作品。
内容の重たさに意識を取られ過ぎる為、ストーリー中に散りばめられている終盤のどんでん返しの伏線に気が付けません。
日本新聞社のバンコク支局駐在の南部(江口洋介)は、東京本社からタイの臓器密売の調査を依頼される。同じころ、恵子(宮崎あおい)はボランティアとしてバンコクの社会福祉センターに到着する。
彼女は所長から、最近顔を見せなくなったスラム街出身の少女の話を聞くが、実は彼女は父親に児童性愛者相手の売春宿に売り飛ばされており……。
過酷であまりにも常軌を逸した不快な描写の撮影の為、阪本順治監督はタイ人、日本人の俳優それぞれと議論を重ね納得してもらえるまで撮影に入らなかったと述懐。
撮影の心労から急性の失声症にかかり、スタッフとし筆談でやりとりを行いながら作品を完成させています。
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ストーリー終盤、江口洋介さん演じる主人公のジャーナリストはタイの人身売買と臓器密売の実態を暴き出し囚われの身となっているたくさんの子供たちを助け出します。
そのままハッピーエンドでもいいくらいの解決ぶりですが、不可解な描写が冒頭から散りばめられており、その伏線の回収は映画の最後の最後に訪れます。
事件の後に連絡の取れなくなった主人公の滞在しているホテルに訪れたカメラマン(役、妻夫木聡)は、そこで首を吊って自殺している彼を発見します。
自殺した彼の対角線上にある壁には不自然なまでにたくさん貼られている人身売買絡みの新聞記事、いくらなんでも多すぎるほど貼られているその新聞を破いていくとそこには、、、