映画の仕事に就きたい人はまず知っておくべき、映画の仕事の種類と内容。
年収や、キャリアパスなどを詳しくまとめました。どんどん調べて夢の映画業界で働く社会人になりましょう!
目次
映画の仕事は、製作、配給、興行の3つに分類されます。まずは、映画業界の中でどのジャンルの仕事をするか決める必要があります。
映画を撮りたいのか、出演したいのか、宣伝したいのか、売りたいのか、映画の仕事がしてみたいのであれば、映画の何を仕事にしたいのかを考える必要があります。
さらに、製作、配給、興行のジャンルの中でもさらに細かく仕事は分けられます。
一般的な映画製作の仕事に就くには、映像制作会社に就職し映像、音声の編集、カメラ、音声、照明などの映像の制作に関わるあらゆる仕事をこなします。
テレビ番組の制作や企業CM、映画の制作などが主な業務です。就職する映像制作会社によって仕事内容は変わりますから、映画の製作を主な業務にしている会社に就職するのが良いでしょう。
映像関係の専門学校や美大から就職する人が主ですが、アルバイトから入社してスキルと人脈のコネを作って就職したり、大手制作会社へ転職する人など入り方は様々です。
他の映画の製作に関わる仕事としては、俳優、監督、映像制作があります。俳優として映画業界で仕事をしていくには芸能事務所や劇団に所属してとにかく売れるしかありません。
監督はこれと言ったなり方はなく、日本で活躍している映画監督もそのキャリアは本当に様々です。映像制作会社に務め企業のCMを何本か担当し、名前が売れて映画を撮る人もいれば、自費で制作した映画で賞を獲得して有名になる人もいます。
俳優業、監督業は芸能職が強くキャリアよりも実力とコネ、そして運が大きく影響します。
映画の仕事をしたいと考える人のほとんどがやってみたいと思うのは映画の配給の仕事。ハリウッドで制作された映画を買い付け日本に持ち込み公開して利益を得る仕事です。
なんといっても醍醐味は誰も知らない映画を実際に見ることができ、世の中に広めることが出来ることです。オシャレな洋服店のバイヤーが海外まで服を買い付けに行き、日本のお店で売り込むといった図式の映画バージョンです。
大手の配給会社に就職すれば各国の映画のコンペティションに参加し、ハリウッド俳優や監督と実際に合うことや世界中の色んな映画を観ることが出来ます。
誰もが憧れる仕事だけに就職するのは大変ですが、新卒採用を行っている企業もあります。中途採用の方が新卒採用より多く募集されている傾向があり、営業職や配給会社で働いていた経験のある人が就職しやすい様です。
買い取った映画で利益を出すのが仕事ですから、宣伝や興行会社(映画館)との折衝など、数多くの映画を商品としたビジネスとして扱う業務に携わります。
最近では映画の仕事の分業化が進み、以前は配給会社が行っていた映画の番宣も広告代理店などの広告業界が請け負うようになってきています。
広告業界にも映画に特化した企業などありますから、映画の番宣に興味がある人は広告業界への就職も視野に入れてみましょう。
最も就職しやすい映画の仕事は興行会社に入社することです。主な業務は、興行会社が経営する映画館の運営です。
館内の清掃、チケットのもぎり、売店での接客、販促のポスターの陳列などが主な業務。求人も関東圏は特に多く、新卒採用、中途採用ともに積極的です。
福利厚生として、映画を社割で観ることが出来る会社もあり、ただ純粋に映画や映画館が好きなのであればとてもいい仕事です。
アルバイトも多く募集される職種なので、まずはアルバイトとして入社してみて映画業界で仕事をする雰囲気を感じ取るのもいい経験になります。都内の大きな映画館になると試写会などで有名な俳優や監督を近くで見ることもあるそうです。
映写スタッフと呼ばれる映画館で映像をスクリーンに映し出す仕事を募集している興行会社もあります。
いきなり映写スタッフは無理でもアルバイトとして入社して、上司にアピールし映写スタッフの座を勝ち取ることも不可能ではありません。
映画が好きな人はたくさんいます。そして、映画を仕事にしてみたい人もたくさんいます。つまり、それだけ厳しい就職活動になるということです。
俳優、監督業や配給会社という誰もあが憧れるような仕事は、限られた椅子をたくさんの人と奪い合い、勝ち取らなければいけない椅子取りゲームのようなものです。
まずは、自分が映画の何が好きなのか。その好きな部分はどんな職種に当てはまるかを調べ、その仕事に就く為に必要なことを始めるのが第一歩です。