2016年は邦画が大盛り上がり。歴代興行収入がどんどん入れ替わり若い才能あふれる監督がどんどん名を上げました。
彼らの今後の作品に期待しつつ、過去の歴代興行ランキングを振り返りましょう。
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シン・ゴジラの大ヒットで注目を集めた日本の映画業界。エヴァンゲリオンシリーズの庵野監督が実写映画のメガホンをとり制作され話題を呼び、公開から5カ月経った2016年12月の時点でも未だに上映されている異例のロングランとなっています。
そして、同じく2016年夏に公開された、君の名は。こちらも2016年12月の時点でも上映が続けられており、アジア各国での公開もスタート。中国などで早速、観客動員数一位を記録しています。
異例のヒットと言われるこの二作品が日本で公開された歴代映画の中で、どれほどすごいのかランキングでみてみましょう。
他を寄せ付けない圧倒的な興行収入1位は、千と千尋の神隠し。2001年公開のスタジオジブリ作品、監督宮崎駿。
宮崎駿監督の前作、もののけ姫の大ヒットの影響で期待値が高かった為に爆発的な観客動員を記録。もののけ姫の好影響が及んでこれほどの興行収入を生んだのかもしれません。
ちなみに、もののけ姫は192.1億円、歴代興行収入第6位。
ジェームズキャメロン監督のタイタニックが第2位。製作費は世界の映画製作費歴代3位で、日本円にすると約295億円。
完璧主義者として知られるジェームズキャメロン監督は実際にタイタニック号を造船して撮影した。ちなみに1位はパイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンドで、製作費は約341億円。
タイタニックは日本だけ272億円を売り上げ、世界では2274億円の興行収入を打ち立て世界興行収入ランク第2位。
日本語吹き替えを担当した、松たか子が歌うlet it goが大ヒットしたディズニー作品。アニメ作品として、世界興行収入ランキング第1位。
世界中で大ヒットを記録し日本での公開が意外にも一番遅かった。続編も制作も決定しています。
全8作品ある中で、第1作目のハリー・ポッターと賢者の石が日本では一番売れています。とりわけ女性層に人気が高く、同じく小説から映画化されたロードオブザリングに圧倒的な差を付けています。(ロードオブザリングは最も売れた、王の帰還で103億円)
やはり、女性層を取り込めるかどうかが興行収入に大きな影響を与えます。
意外に売れていたのがハウルの動く城。キムタクが声優をやっていたくらいの印象しかありませんが、おそらく千と千尋の神隠しの次に作られた宮崎駿監督作品だったので、期待値が高く伸びたのでしょう。
もののけ姫との差が約4億円。どうせなら、もののけ姫に勝ってほしかったと思ってしまいます。
ハウルの動く城の歴代興行収入第5位にあまり納得がいかないところですが、大丈夫。2016年の邦画代表作、君の名は。の興行収入が11月末日の時点で194億円を突破、間もなく200億円の大台を超えることが確実になりました。
既に、もののけ姫の192.1億円を超えており、歴代4位のハリー・ポッターと賢者の石のもつ203億円の興行収入も超える勢いです。
さらに、中国では一気に7000スクリーン(日本では301スクリーン)での上映が開始され、1日の興行収入が12億円、3日間の売り上げはなんと50億円を突破。今までの邦画界には無かった海外市場への売り込みがこれから活発になるでしょう。
アニメに限らず、海外市場にどんどん邦画業界が参戦していければ、日本の映画産業の資金不足や頭打ちの制作範囲も広がっていき、どんどん良い作品を作る環境が整っていきます。
君の名は。旋風はどこまで良い影響を邦画業界に与えるのか楽しみです。