スピッツのミュージックビデオを作っているうちにあまりの出来の良さから映画になってしまったこの作品。
71分間しか上映時間がないのに短編映画ともミュージックビデオとも違う何とも言えない魅力があり、宮崎あおいと西島秀俊の演技にスピッツの名曲の数々がのせられて一般的な恋愛映画とは違った仕上がりです。
スピッツ、宮崎あおい、西島秀俊、いずれかの一つでも好きな人は必ず虜になってしまうでしょう。
自分のことをごく平凡な家庭で普通に育った幸せな娘と信じていた楓(宮崎あおい)は、ある日、母親が父親の愛人だったという事実を知ってしまう。
傷ついた楓は、心の拠り所にしている物理学者の博士(西島秀俊)の元へと向うが、博士は自分の壊れた家庭環境との葛藤から、楓の気持ちを受け止められず……。
さりげなく、作中ずっとBGMとして流れ続けるスピッツの名曲の数々。最初は違和感を感じますが、最後には当たり前になっていくのが不思議なところ。
宮崎あおいと西島秀俊の二人で夜中に海までドライブに行き流れるスピッツと、海でのはなしと同時期に撮影されていたNHK朝ドラ「純情キラリ」でも魅せた二人の絶妙な掛け合いはたまりません。
さりげなく、ハリウッド女優で染谷将太と結婚した菊地凛子も出演している実は豪華なキャスト陣。
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