呪怨で日本どころか世界中のホラーの常識を吹っ飛ばした清水崇監督。
呪怨の次に制作された本格ジャパニーズホラー”輪廻”、恐いのはもちろん練り込まれた脚本はサスペンス級、ラストのどんでん返しは衝撃的です。
昭和45年、群馬県粕川郡の尾野観光ホテルで無差別大量殺人事件が発生、その犯人は大学の法医学教授大森。被害者は大森の幼い娘と息子を含む11人という猟奇的な殺人事件。犯人の大森は犯行直後に自殺したため、動機はまったく不明であった。
それから35年後、この事件の映画化に執念を燃やす映画監督松村は新人女優の渚を主役に大抜擢。
だが彼女は、見知らぬ少女の幻覚と赤い屋根のホテルの夢につきまとわれるようになり、怪現象は周囲の人物を巻き込んでエスカレートしていく。
そして撮影が佳境に入り過去のホテルに追い詰められた渚は、あの事件の衝撃的な真実を知ることになる。
三池崇史監督と清水崇監督は、トムクルーズとキアヌリーブスくらい被ってしまうなんだか近い作品感があります。
三池崇史監督は海外でも高い評価のある名監督で、”着信アリ”、”悪の教典”、”喰女”など邦画のホラーやバイオレンス作品を数多く手掛けています。
どちらの監督のホラー作品もカメラワークに独特の間と引きがあり、そのテンポが同じ人と思わせるのかも知れません。
ロケ地で使われた、熊本県阿蘇郡長陽村(現:南阿蘇村)の阿蘇観光ホテルは2000年に既に閉館したところをそのまま撮影で使用しており、現在もまだ取り壊されず残っています。
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