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リュックベッソンと言えば、ニキータのアンヌ・パリロー、レオンのナタリーポートマン、フィフスエレメントのミラジョボヴィッチと見るものを魅了するヒロイン作品が持ち味。
アンジェラのヒロインであるリー・ラスムッセンにもまた魅了されてしまいます。
アレクサンドル三世橋からセーヌ河の見下ろす男アンドレ(ジャメル・ドゥブース)は、身投げをして何もかも終わりにしようとしていた。
そこへ透けるような白い肌と神々しく輝く金色の髪、さらには滑らかな曲線を描く肢体を持つ謎の美女アンジェラ(リー・ラスムッセン)が現れ、彼よりも先に河へ飛び込んでしまうが……。
全編モノクロで撮影されている今作は少し大人向きのラブストーリー。
自分を愛せない冴えない中年の男をクールで哲学的に、そして時に情熱的に励まし導く天使。そのヒロインを演じるのはリー・ラスムッセン、身長179㎝の彼女はスーパーモデルとしてグッチなど世界ブランドのモデルとしても活躍するほどで、とにかくデカくて美しい。
繊細な言葉と激しすぎる行動、そして圧倒的な美しさ。
このギャップと映像美にモノクロのセンスが活きてきます。お酒も暴力もいとわない破天荒な天使が、ただひたすらに男を励まし続け、少しづつ自信を取り戻し輝き始める姿は素晴らしいものです。
リー・ラスムッセンはバイセクシャルであることをインタビューで話しています。
このレベルまで美しくなってしまうと性別や外見などにとらわれることはないのかもしれません。